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「Sure」と「Of course」は大違い

もちろん知っているよ!と自信満々な様子

 オンライン英会話レッスンだけで無く、日常会話においても「あなたは○○を知ってる?」「えぇ、もちろん知っていますよ!」と言ったような会話は良く行われるものです。

 こう言ったケースについて、質問では無く回答側に注目して見ると「もちろんです!」と言った返しを質問者に対して行っている訳ですが、この回答について英語で表現する事ができますか?

 もう少し分かりやすく質問文を具体的な英語に変更してみると、「Do you know Tokyo?(あなたは東京を知っていますか?)」と言う質問になるので、回答としては「Yes」または「No」で答える事が基本になります。

 つまり、このケースですと、「Yes, I do(know Tokyo).(はい、(東京について)知っています)」または「No, I don't(know Tokyo).(いいえ、(東京について)知りません)」となります。

 しかし、今回の回答のケースは「もちろん知っていますよ!」と言った表現になるため、「Yes, I do.(はい、知っています)」では少し回答として物足りないですよね?

 そこで、ここでは相手の質問に対して「もちろん!」と自信を持って答えるフレーズについて紹介していきたいと思いますが、後半では英会話初級者だけでなく、上級者までが使っている「間違った“もちろん”の使い方」についても解説しています。

 そのため、この「もちろん」と言うフレーズを覚えられる方は、できるだけ前半だけで満足されずに、できるだけ後半も読み“間違った”・“危険な使い方”をしないように心がけて頂ければと思います。

「Sure.」の解説

 さて、今回紹介する「もちろん!」を表現するフレーズから先に紹介していきたいと思います。

 「もちろん!」と言うフレーズは「Sure.」と言う表現が使われ、「(人が)確かで、確信して」と言う本来の意味から「確かだよ!」と言う表現が口語訳され「もちろん!」となります。

 特に単語についてこれ以上解説する事は無いのですが、「sure」は「依頼や質問」に対しての応答として使う事で、「“良いですとも”や“もちろん”」と言う表現になります。

 例としては、「Let's have a drink.(一緒に一杯飲まない?)」「Sure.(もちろん!!)」と言うように使われます。

「Sure」の発音

 この「Sure」と言うフレーズについてですが、日本人は良く「シュ・アー」と発音する事が多いのですが、実際に英語のネイティブスピーカーが発音すると「ショー」に近いものが有ります。

 それは、日本人にとっては「2つの音」で表現したくなるのですが、英語では「1つの音」で作られているためだからなのですが、発音練習の際は“口を2回動かさないように”して、最初の「シュ」の音の後は舌を使い「アー」と発声するとカッコ良く発音できる傾向があります。

「Sure」の代わりに「Of course」?

新聞記事に知らない事が書いて有り驚いている様子

 続いて、先に紹介していたように「もちろん!」と言う表現に関する“間違った”・“危険な使い方”について紹介していきたいと思います。

 先ほど紹介した「sure」を使って「もちろん!」と言う意思を相手に伝えるケースは問題無いのですが、日本人の多くは中高生の頃に「Of course」と言うフレーズを習うため、ついつい「Of course」と使ってしまう方が沢山いらっしゃいます。

 このような傾向は英会話初心者だけでなく、英会話上級者の方々にも見られる傾向が有り、この事が原因でトラブルとなってしまう方も沢山いらっしゃいますので、初級者・上級者関係無く「“Of course”の一体何がいけないのか?」と言う事を学んで頂ければと思います。

「Sure」と「Of course」は違う

 日本語訳をしてしまうと、「Sure」と「Of course」はどちらも「もちろん」と言う風になってしまいますが、実はその中身は大きく異なります。

 まず、「Sure」の意味として「確信している、確かな、間違いない」と言う意味から、「相手の意見や依頼に対して賛同する意を込めた“もちろん”」と言うニュアンスをもちます。

 その一方で「Of course」はと言うと、「とるべき方向にある、正しい方向にある」と言う意味から「相手の意見に対して“当然”“当たり前”と言うニュアンの入った“もちろん”」と言うニュアンスになります。

 そのため、レストランなどで「May I have a glass of water?(お水を頂けませんか?)」と依頼した際、ウェイターはお客さんの依頼に対して「Sure.(もちろんですよ)」と回答する事は有っても、「Of course.」と、「あなたが水を注文する事は正しい!」と言う意味を持った「Of course」と言う事はありません。

 また、トラブルや相手に嫌な顔をされる可能性がある「Of course.」の使い方として、「Do you get high score?((何かのテストについて)あなたは高得点を取ったの?)」と質問されたケースで、「Of course.」と答えてしまうと、「あんな簡単なテスト高得点が取れて当たりまえ」と言うニュアンスを含む「もちろん!」となるため、もし相手が良い点数を取れていなかった場合に、相手は“ムカッ”とするのは当然と言えます。

 そこで、こう言ったケースで「もちろん」と回答する場合には、「Sure」を使うように心がけて頂ければと思います。

「Absolutely」について

 英会話中級レベルの話になりますが「Absolutely」と言う単語を「もちろん」と言う風に認識している方もいらっしゃいますが、「Absolutely」は「絶対的に、完全に、全く」と言う意味になります。

 そのため、口語訳をすると「もちろん!」と言う意味にとる方もいらっしゃいますが、「sure」や「Of course」とは性質が異なるので注意してください。

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